How to

基準面の出し方

無垢材は、反ったり捩れたりしている板がほとんどです。
木は生き物ですから当然のことですが、このまま家具を作ると
がたついたり、隙間が開いたりする原因になります。
そのため直角を出したり、平面を出したりする必要があります。
カネ出しをすると言います。
この最初の基準になる平面が基準面です。

ポンデロッサパインの285mm幅の板です。
ほらほらこんなに反ってる〜♪

まずは平らな台に載せます。
極力台と直角になるように手押しカンナで両側面を削ります。

この部分を削ります

両側面を削って台と直角にします

直角を出した両側面に下が平らな棒をビス留めします。
(曲がりの少ない集成材の端材を適当な長さに切って使用)
ビス留めする際、台と棒の間にがたつきが無いようにします。
つまりこの2本の棒で仮の基準面を作るわけです。

棒を留めた板を自動カンナで削ります。
板の一番低いところまで削れば基準面が作れます。

できた!できた!
基準面〜!!

あんなに反っていた板が完全に平面になりました。

凸面を下にした方がやりやすいですよ。

右の方が薄いのわかります?
これだけ反っていたわけです。

仮基準面の棒を外します。
基準面を下にして板の一番薄いところに
厚みを設定して自動カンナで削ればカネ
出しした板の出来上がりです。

1.9mmあったパインの板は最終的に
1.5mmになりました。

もっと良い方法があったら教えて下さいね。

9/07 UP!

(ビス留めした板を自動カンナに通すのは危険ですので注意して下さい)

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