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AV-Boad1400
NAME	AVボード１４００
SIZE
WOOD	ポンデロッサパイン
COMMENT	今回は、板の準備と板接ぎをしています。一番地味でつまらない作業ですが、これを怠ると組立の時に泣きをみます。だから、なるべく簡単な方法で手早く済ませようとしています。

制作過程


	まずは、下準備です。慨寸で切った板を平らにして厚みを揃えます。無垢材の場合、平らに見ても大抵反っています。　　　極端ですがこんな感じです。天板や側板など大きな板を使うところはなるべく真っ直ぐな板を選びます。今回使った板は33ｍｍ厚Ｘ幅235ｍｍｘ1400ｍｍが最大ですが、とても持っているデルタ手押しカンナ盤で平面（基準面）を出すことはできません。そこで自動かんな盤を使って基準面を出していきます。（捻じれていたは、どうにもならないので手押しカンナ盤で処理できる小さな板にして使います。）
	板の凸面を上にして、ほんの少しずつ削っていきます。自動かんな盤は、ローラーで板を送りますが、一度に削ろうとするとローラーが板を押してその時だけ平面になりますが、出てきた時には、また戻ってしまいます。このローラーに押されない程度に何度かに分けて平面になるまで根気よく削ります。（薄い板の場合は、浮き上がった隙間に端材を張り付けて潰れないようにする方法もあります。）この最初の平面が基準面になり、裏返して反対側も削って板の厚みを揃えます。板は、カンナ掛けされて、平面になり、厚みが揃いました。
	次は、側面と平らにし、直角にします。画像のように側面が荒れているので、テーブルソーで切り落とします。長く大きな板なので、これだけでは基準面はできません。これも板が歪んでいる（弓状に曲っている）ことが原因で、リップフェンスに当てている側も歪んでいるので長尺の板では、真っ直ぐになりません。テーブルより少し飛び出す程度の板の長さであれば、テーブルソーで基準面を作ることが可能ですが。
	大きな板の場合は、２ｍのアルミアングルとべニアで作ったジグを使います。ストレートビットを付けたトリマーでエッジを削ります。こうすると、アルミアングルと同じ精度で直線ができます。トリマーのベースが上側しか乗っていないため、ほんの僅かですが、下向きに角度がついてしまします。
	そのため、トリマーで削った面をリップフェンスに当て、反対側をテーブルソーでカットします。これで、初めて真っ直ぐで直角の面ができました。
	ビスケットジョイントカッターで板を接ぎ合せて幅の広い板を作ります。板を接ぐ時は、トリマーで削ったままのエッジを裏表で張り合わせます。同じ角度で傾斜がついていますので裏表で張り合わせると平らな大きな板になります。厚い板を使っているので、ビスケットは、2段に入れます。
	ビスケットを入れてボンドを塗っています。リップカットした際の薄い木の切れ端を使ってボンドをキッチリ隅々まで塗っていきます。ビスケットジョイントカッターは、本当に優れもの！簡単なのに、接続は、強固です。
	クランプで圧着します。クランプと板の間には、木の切れ端などを挟んで傷がつかないようにしています。はみ出したボンドは、濡れた雑巾で拭き取ります。
	こちらは、底板になる大きな板です。ボンドは、タイトボンドⅢを使っています。オープンタイムがカタログでは１０分となっておりますが、5分～8分くらいで固まるようです。（塗り方、気温や湿度で違ってきます）この板は、3枚の板を接いでいますが、手早く作業しなければならいので、結構忙しい～。28枚のビスケットが入っています。タイトボンドⅢの圧着時間は、３０分と短いので、クランプが使いまわせるのが便利です。 ●念のため1時間くらいクランピングしています。
	こちらは、更に大きい天板です。クランピングを終了して、２４時間放置しておきます。強い力をかけなければ、放置時間はもっと短くても良いのですが、安全策をとっています。

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