家具の作り方 木工の基本  
9. 曲線を切る
曲線を切る道具には、糸ノコ盤、バンドソー、ジグソーなどがあります。


1 糸ノコで曲線を切る。
糸のように細い刃が上下運動して、ハートの切り抜きなど細かい曲線を切ることができます。
フトコロ寸法(アームの長さ)の大きなものが板の取り回しが楽です。
板にハートなどの切り抜きを入れる場合は、ドリルで穴を開けて置き、そこに糸ノコ刃を通して、切り始めます。

2 ジグソーで曲線を切る。
切る板をクランプなどでしっかり固定し、ジグソーのスイッチを押す。
ブレードの速度が一定してから墨線に沿って切り始めますが、ベースがしっかり板に付くように意識しながら切り進めることが大切です。カーブなどではベースが浮きがちになりますので注意が必要です。
急なカーブでは無理をせず、ゆっくり切り進めます。
急な曲線部分では、ブレードが曲がり切断面が斜めになることがありますが、構造上これをなくすことはできませんので、後でサンダーで真っ直ぐ仕上げます。

円切り用のブレードを使用すると細かい曲線も切れます。
ブレードは、少し良いものを使うと切れ味が全く違います。

大きな家具を作ることが多いので
ほとんどジグソーで切っています。

ハートの切り抜き
ジグソーでハートを切り抜きます。
ブレード(刃)は、円切り用(曲線切り用)を使用しています。
ハートの上側に4mmのドリルビットで切り始めるための穴をあけておきます
この穴から切り始め、下の穴でターンさせます。
こうすると無理な力がいらないので楽に切ることができます。
ハートの下の部分が丸みを帯びた切り抜きになるので優しい感じの効果にもなります。
切り抜きの内側を磨くのは、ドラムサンダー用のサンダーに80番、180番、320番or400番の順にサンディングペーパーを巻きつけて仕上げます。

3 バンドソーで切る。
糸のこ盤が、上下運動するのに対して、ブレードを一定方向に回転しているので、安定して厚い板などを切ることができます。

曲線のほか、材木の挽き割りなどに使います。

奥の深い木工機械で
The Bandsaw Bookなど1冊の本になっているほどです。


10. トリマ・ルーターで曲線を切る


1 トリマで円を切る。
ジスソーなどで墨線の外側を大まかに切っておきます。
始点を釘で留めて、コンパスのように回転させるときれいな半円ができます。
2 ガイドを使って切る
3 マルノコ・リップカット・ジグの作り方

アルミアングル、アイアン、セテンレスなど曲がらない棒をべニアに貼りつけて、マルノコカッター定規製作と同様にアングルに沿ってマルノコで切るだけです。
これを板にクランプで固定して使います。
これは、トリマやルータにも応用できます。
私の場合は、180cmの長尺まで対応できるものを作ってあります。
無垢板の場合は、エッジが凸凹だったり、曲っているものが多いので、大変活躍しています。


右写真は、トリマ用ですが、こんな風に使います。
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糸ノコ盤

バンドソー


ジグソー



タイトボンドV
プロユースの木工ボンド

オープンタイム10分
クランプ時間20分


クランプ時間が短いのでクランプが少なくても、次々にクランピングが可能です。